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スタディサプリとN予備校はよく比較されたり「どっちに入会しようか迷う」という声がよく挙がっています。

月額料金は近いし(N予備校は月額1000円、スタディサプリは月額1980円)、

両方とも有名講師がそろっていて受けたい講義がどっちにもある。

私は映像授業サービスを受けたことがない状態で、最初はN予備校を選んで受講しました。

まずは、オンラインの授業で学ぶことが自分に合っているかどうかを判断したかったから、安くて気軽に学べるN予備校にしたんです。

結果的にドハマりして楽しく学習することができ、さらに関先生の授業も受けてみたかったのでスタディサプリにも入会しました。

今回はスタディサプリ、N予備校の両方を使い倒している私が、その違いや併用する意味についてまとめました。

まずはスタディサプリとN予備校を比較

まずはざっくり比較してみると、

スタディサプリはN予備校のようなLIVE授業ではなく授業の完成品を納入してアーカイブにしているので、全体的な質は高いように見えます。

ただその一方で、

N予備校はLIVE授業で講師と受講者がコミュニケーションをとりながら進行していくスタンスなので、手作り感が強く、授業に一体感が生まれているように感じます。

スタディサプリ N予備校
対象学年 小学生・中学生・高校生・大学受験生 高校生・大学受験生
月額料金 月額1980円~(年間契約で月額980円~) 月額1000円
講座内容 基礎から応用、志望校対策講座まで対応
英検対策講座や簿記検定対策講座、公務員対策講座が用意されている
基礎から応用までカバーされているが志望校対策講座はない。スタディサプリに比べると講座数が少ないが
本格的なプログラミング講座が用意されている
講師や授業の質 有名講師をそろえていて授業の質は高い。LIVE授業は短期講習のみ。授業はすべてアーカイブに残る。 有名講師をそろえていて授業の質は高い。すべてLIVE授業で、すべてアーカイブに残る。
授業時間 60分でかなりのハイペース(倍速可) 90分でゆったりペース(倍速、10秒送り可)
テキスト 無料ダウンロード可。1冊1200円+税で冊子を購入できる。 月額1000円に含まれる無料のデジタル教材。ダウンロード・プリントアウトも不可。
サポート体制 月額1980円コースではサポートなし
月額9800円コースに入れば担当コーチのサポートが受けられる。
LIVE授業で講師にコメントで直接質問できる
会員ページに質問フォーラムが用意されている

ではそれぞれの違いについて説明していきます。

対象学年は一応設定されているがどちらも大学生以上の受講者もいる

それぞれのサービスの対象学年は

  • スタディサプリ:小学4年生~高校3年生、大学受験生、既卒生
  • N予備校:高校生、大学受験生、既卒生

    となっており、スタディサプリの方は小学生・中学生を対象にした授業が用意されています。

    ただ、対象学年は一応ありますが年齢制限があるわけではありません。

    スタディサプリは大学生以上・社会人が全体の受講者の1割強を占めています(科目・講義によって前後します)。

    それに対してN予備校は大学生以上・社会人が2~3割、多いときは社会人が6割を占める回もありました(茂木先生の世界史など)。

    両方とも幅広い年齢層の受講者が受講していますが、N予備校の方がいろんな人が受講していてコメントで盛り上がってる感はありますね。

    料金はどちらも月額1000円前後から利用できる

    N予備校の料金は月額1000円ですべてのコースが受講できサポート代も含まれています。

    サポートの内容としては、LIVE授業中にコメントで講師に直接質問したり、会員ページに設置された質問フォーラムで24時間質問ができる、というものです。

    そこでは授業でわからなかったことだけでなく、一般の問題集で疑問に思ったことでも質問できますね。

    一方で、

    スタディサプリには複数のコースが用意されていて、コースごとに料金が変わります。

    • ベーシックコース(月額1980円、12か月一括で月額980円:小学講座、中学講座、高校・大学受験講座のすべての講義を受講できるコース
    • 個別指導コース(中学講座、月額9800円、12か月一括で月額6800円:ベーシックコースの内容(映像授業見放題)に加えて、担当コーチによる勉強スケジュールの作成、理解度チェックテストなどが含まれたコース
    • 合格特訓コース(高校講座・大学受験講座、月額9800円、12か月一括で月額6800円:ベーシックコースの内容(映像授業見放題)に加えて、担当コーチによる勉強スケジュールの作成、理解度チェックテスト、科目サポーターへの質問などが含まれたコース
    • 特別講習(高校講座・大学受験講座、単品4980円、受け放題23800円:その年度に合った最新の入試対策講義が受け放題のコース。

    ベーシックコースの月額料金は、12か月一括払いをしないと月額980円にはならないので、月額料金の安さは圧倒的にN予備校に軍配が上がりますね。

    講座内容はスタディサプリが充実か?N予備校はプログラミング講座が凄い

    スタディサプリは受験サプリ時代を含めると2011年からスタートしているので(N予備校が2016年)、講義の数は充実していますね。

    小学校講座、中学校講座、英検・簿記検定・公務員試験・志望校対策講座など、N予備校に比べて講義のラインナップが豊富です。

    ただ、

    N予備校にはプログラミング講座があります。この講座はPCをほとんど触ったことがない人を対象に、「その場でプログラムが書ける」ようにしてくれる講座です。

    入門コースでも後半になるとけっこう難しくなり、最後までやりきるとJavaScript、html、cssの基礎がガチガチに固まります。

    大学受験が終わってもN予備校をそのまま継続してプログラミングを学習する人もいるようですね。

    授業の質は両方とも高いがLIVEかどうかの違いは大きい

    スタディサプリにもN予備校にも全国的な有名講師が在籍しているので、授業の質はかなり高いですね。

    受験したことがある人ならだれでも知っている大手予備校から、有名講師をスタディサプリやN予備校に引き抜いているからですね。

    たとえばスタディサプリの看板講師である英語の関先生や肘井先生もすごいですし、N予備校にはあの数学の坂田アキラ先生、世界史の茂木誠先生がいます。

    本来なら首都圏や都会でしか受けられない有名講師の講義をどこでも視聴できるんですから、授業の質に関しては両方とも全く問題ないでしょう。

    ただ、

    ほとんどすべての授業がLIVE授業、というN予備校はこの業界ではかなりレアなので、スタディサプリとの授業の質の違いはここが大きいですね。

    スタディサプリはテキストを印刷して利用でき、N予備校は印刷できない

    スタディサプリ、N予備校はテキストが用意されています。

    基本的には両方とも無料でテキストが利用でき、

    スタディサプリはPDF形式のファイルでPCやスマホ・タブレットを無料でダウンロードすることができ、印刷もできます。また、テキストは冊子で購入(1冊1200円税抜)することもできます。

    一方で、

    N予備校のテキストは無料で閲覧できるんですがダウンロードはできません。テキストはPDFなどのファイル形式ではなく、スマホ・タブレット用のアプリの一部に組み込まれているのからです。テキストのプリントアウトができず、冊子での販売も今のところはやっていません。

    この差は正直大きいと思いますね。

    しっかりと学びたい科目があれば、テキストの一部をプリントアウトして書き込みたい、冊子を購入して書き込みたい、という受講者はたくさんいると思います。

    たとえばスタディサプリの地理なんてテキストに書き込むことが山ほどあるので冊子の購入は必須ですし(個人的な意見ですが・・・)

    N予備校の世界史や地理のテキストは本当に素晴らしいのにプリントアウトや冊子購入ができないのは、もったいないと思いますけどね。

    もちろん、これまでN予備校は受講者の声を拾い上げて、改善を重ねて変化してきているので、今後はダウンロードできるようになるかもしれませんが。

    ちなみに、PCがあればN予備校のテキストをPDF形式のファイルに変換してプリントアウトは可能です。さらにタブレットがあればアプリを使ってテキストに書き込むこともできます。

    手間はかかりますが。

    サポート体制はスタディサプリは月額9800円コース以上、N予備校はサポート無料

    スタディサプリの月額1980円のベーシックコースでは、受講者が分からないことを質問することが出来ず、その他のサポートもありません。

    スタディサプリのサポートを受けるには、月額9800円の「個別指導コース」や「合格特訓コース」を利用する必要があります。

    スタディサプリのサポート内容
    • 担当コーチがつく
    • 教科や勉強法に関する質問ができる
    • 学習プランを一緒に考えてくれる
    • 志望校の相談など

    さすがに月額9800円のコースとなるとサポートは充実しますね(質問できる科目の制限や、回数の制限はある)

     

    N予備校には月額1000円のコースの中に、質問サポートも含まれていると考えていいでしょう。

    N予備校は生LIVEの授業を受け、授業中に講師にコメントで質問することが出来ますし、毎回の授業で論述の添削までやってくれる講義もあります(茂木先生の世界史)

    また、N予備校の会員ページには質問フォーラムが設置されていて、授業に関する質問や日々の勉強に関する質問ができます。講師が直接答えてくれることもあれば、おなじN予備校生の先輩方が答えてくれることもあります。

    おすすめはどっち?併用はアリ?

    スタディサプリがおすすめな人

    とにかく早く効率的に学習を進めていきたい人:スタディサプリは授業1コマ60分で、全力疾走するような感覚で授業が進んでいきます。しっかりとついていけばかなり効率的に学習を進めることができるので、とにかく早く結果を出したい人には向いています。

    志望校が決まっている人:スタディサプリは志望校別対策講座が充実しているので、東大京大などの国立、早慶などの私立を明確に目指している人にピッタリです。

    しっかりとサポートを受けたい人:月額9800円で担当コーチを付けてスケジュール通りに勉強を進めていきたい人にもおすすめです。

    N予備校がおすすめな人

    早さも大事だけど楽しく学習したい人:N予備校の授業は1コマ90分で、スタディサプリに比べてゆっくりじっくりと学習できるようになっています。詰め込み授業というよりは、おもしろい授業、という感じなので楽しんで勉強したい、という人に向いています。

    コスパを最優先に考えている人・・・N予備校は月額1000円ですべての生授業、アーカイブを受けられ、しかもサポート付きでコスパは最強です。とにかく最小限の負担で学習を進めたい人におすすめです。

    プログラミング、Webデザインの勉強をしたい人・・・N予備校のプログラミング講座はかなり充実しています。しかも知識ゼロの高校生から学べるようになっているので最初からわかりやすいです。受験勉強の息抜きや、受験が終わってからプログラミング学習を進めたい人におすすめですね。

    最強なのは併用することです

    私はスタディサプリとN予備校を併用しています。

    私の使い方としては、

    • 英文法:スタディサプリ
    • 英文読解:N予備校&市販の参考書
    • 数学:併用(つまみ食い程度)、基本的に独学&YouTubeの動画
    • 世界史:N予備校
    • 地理:基本はスタディサプリ、N予備校は補助的に使用
    • 国語:スタディサプリ
    • プログラミング:もちろんN予備校

    ・・・全部ではないですがだいたいこんな感じですね。独学やYouTubeの動画でも学んでいますし、いろいろ混ぜてやっています。

    スタディサプリもN予備校も講義数が莫大なので、全部を視聴するわけにはいかないんですよね。限られた時間の中で、効率よく学習するのに日々奮闘しています。

    まずは無料体験をしたいとことだけど

    スタディサプリを無料体験する方法

    スタディサプリでは入会後2週間の無料体験を実施しています(クレジットカード決済のみ)。

    2週間で関先生の授業を受けまくってみてはどうでしょうか?

    英文法の講義は24コマ×1時間なので、予習復習の時間を考慮しても2週間で10コマはいけると思いますよ。

    N予備校を無料体験する方法

    N予備校では無料体験コースが用意されています。

    その講義数も多く、大学受験コース15科目(それぞれ90分)、中学復習3科目(それぞれ60分)を無料で受講できます。

    太っ腹すぎますよね。

    N予備校のおすすめはダントツで世界史の茂木先生です。

    受験勉強としての歴史とエンタメとしての歴史が見事に融合した講義なので、ぜひ体験してみてください。

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