
「スタディサプリ」は小学生から社会人まで、ほとんどの世代を対象にオンラインでの学習コンテンツを提供しており、もはやその存在を知らない人はほとんどいないでしょう。
国内で160万人以上もの人(2020年秋の時点)がスタディサプリの会員になっていると言われていますが、その中の多くの人が「大丈夫かな、効果あるのかな」というような疑問を持ちながら、思い切ってスタディサプリに登録したんじゃないでしょうか。
「けっきょくやってみないとわからない」
という言葉は人生のほとんどの場面にあてはまることですが、スタディサプリも例外ではありません。結局はやってみないと自分に合っているかどうかなんてわからないんです。
ただ、そうはいっても、人は少しでも納得してから行動を起こしたいと思うものです。そして納得するために少しでも情報を集めようとします(私もそうでした)。
この記事ではそんな人たちに向けて、スタディサプリを実際に受講している当サイトの管理人が、スタディサプリの評判や口コミ、実際に使ってみた感想などを、自分の意見を交えながら紹介していきます。
もくじ
そもそもスタディサプリとは
スタディサプリはリクルートが運営する「オンライン動画でさまざまな授業を受けることができるサービス」です。
経済的理由や地域的理由で、塾や予備校に通えないといった教育環境格差の是正をしたい、という思いから、2011年に受験サプリをスタートさせたそうです。
2011年なんてスマートフォンやタブレットがまだそれほど普及していない段階だったので、かなり画期的な試みだったはずです。
もちろん最初は小規模でしたが、徐々に会員数を増やして、2015年には受験生の2人に1人(当時の無料会員も併せて)が利用している、と言われるほどになりました。
そしてその受験サプリが、2016年に「スタディサプリ高校講座・大学受験講座」になってさらにコンテンツを充実させて、今では高校生になれば誰もが入会を検討する、というモンスターコンテンツになったんです。
また、受験生だけでなく小学生や中学生向け、さらには資格対策としての「スタディサプリTOEIC」「英検対策」「公務員対策講座」「簿記対策講座」なども導入しているので、今度も幅広いジャンルのコンテンツが充実していくことを期待しちゃいますね。
スタディサプリはどんな人を対象にしている?
そんなスタディサプリのサービスの対象は「小学生(4年生から)・中学生・高校生・大学受験生、そして社会人」です。
学校で学習する教科のほぼすべてをカバーしており、既存の講義の数は4万点以上アップされています。
ただし、資格対策講座というカテゴリーにある講義は「英検」「公務員対策講座」「簿記対策講座」などのみで、いまのところ手薄な状態ですね。
なので、この記事では「小学生・中学生・高校生・大学受験生向け」のコンテンツを中心に紹介していきます。
スタディサプリの月額料金はいくら?
スタディサプリに登録する際に入会金はかかりません。月額料金は小中高・大学受験講座、それぞれ1980円~となっていますが、実は全部で4つのコースに分かれています。
各コースとそれぞれの料金体系は以下の通りです。
テキスト代はいくらかかる?けっこう高い?
スタディサプリではテキスト代は別売りなので、ベーシックコースの1980円の料金の内には含まれていません。
テキスト代は別途1冊あたり1200円(税抜・送料込)で、基本的に1講座につき1冊ですが、ボリュームが多いコンテンツは2冊に分けられている場合もあります(関先生の英文法など)。
その場合は1200円×2冊=2400円(税抜・送料込)かかることになりますね。
テキストは購入しなくても無料でPDF形式でダウンロードができるので、基本的にはスマホやタブレットでノートを閲覧して、苦手な部分だけはプリントアウトするなどして対応することもできます。
ただ、
テキストはかなりのボリュームなので(300~400ページ、700ページ以上のものもある)、プリントアウトする手間や費用を考えると、購入してしまったほうが結果的にオトクかもしれません。
スタディサプリのテキストはA4判の大きめのサイズで余白も豊富にあるので、講義で学んだことだけでなく、ほかの参考書で学んだこともどんどん書き込んでいって自分だけのノートにすることができます。
あと、テキスト代はキャンペーンで安くなることがたまにあるので、キャンペーン情報をしっかり把握して利用するのも手ですね。週一くらいでチェックするようにしましょう。
スタディサプリのメリットとデメリットを考えてみよう
それでは、スタディサプリの評判や口コミを参考にして、さらに実際にスタディサプリを受講している当サイトの管理人の意見も踏まえて、スタディサプリのメリットとデメリットを挙げていきますね。
メリット
なんといっても月額料金が安い
スタディサプリの最大のメリットは、なんといっても月額1980円という価格ですね。これは本当に安すぎます。
スタディサプリの公式サイトによると、
塾や予備校に通った場合の授業料の相場は、だいたい年間50万円なんですが、スタディサプリのベーシックプランの授業料を年間に換算すると、約2万4千円なのでその差はなんと約「47万円」です。
しかも全国どこにいても、一流の実績と知名度をもつ講師陣による授業を受けられるので、本当にすごい時代になりました。
今更ですが、スタディサプリを開始。もっと早くはじめていればよかったと後悔。各科目の応用編は中学受験向け講座で理解しやすい。小学4年生の講座から大学受験講座まで網羅しているところもコスパがよいです。うまく活用できれば、塾なしでもいけるのでは。
— 偏差値29からの中学受験奮闘日記 (@noViWkqhJurnSiQ) October 10, 2020
この3つマジでおすすめ。
スタディサプリ安いのにわかりやすい、集中とか継続まじでできる pic.twitter.com/21INVkOnii— ひよりは絶対痩せる (@Rinu_Uo_oU) September 28, 2020
とにかく今勉強やばい高校生スタディサプリやってほしい(回し者ではない) あれ安いのにめちゃくちゃ良い特に英語と日本史 理解度しぬほどあがった
— 美 和 (@aaaaaatakase) May 20, 2020
大学受験に予備校は必要って時代は終わったよね。スタディサプリなら格安で予備校レベルの授業受けれるし安い。まぁ模試は駿台受けたけど。
— まりゆき 令和最新版 (@qgs__) March 28, 2020
#スタディサプリ 安いし、良い教材ですよね。そういえばたしか、以前にホリエモンが何かの時に「もういいじゃん、スタディサプリで!」っていってましたw
— ヲタコ♨️タコブロつかってます♨️ (@tacoblo) March 29, 2020
スタディサプリの月額料金の安さにはみんな驚いていますね!
選び抜かれた人気講師の授業だから質が高い
スタディサプリではその安い料金からは想像もできないような、クオリティの高い授業が受けられます。
何しろスタディサプリの運営母体はあのリクルートです。資金も豊富なのでその分妥協をする必要もありません。
リクルートは全国の人気講師たちを引き抜いて、スタディサプリの講師陣として採用しています。
なのでそのへんの塾や予備校の授業よりもはるかに質は高いということになります。
そんなスタディサプリの看板講師はもちろん、英語の関先生ですね!
関先生はカリスマ性もある英語講師であり、250人教室で満席・立ち見講座、200人講座で1日6講座の全満席記録、などの伝説的な実績を持っていますが、何より英語の教え方がメチャクチャ上手です。
私も関先生の講義をしっかり受講しましたが、これだけでも1980円の価値があると断言できますね。
関先生は英文法の暗記の部分を最小限に抑えるための講義をやってくれるんですが、正直もっと早くに出会いたかったです。
「英文法をゴリゴリに暗記したあの時間を返してくれ」
と何度思ったかわかりません。
また「世界一わかりやすいシリーズ」「ポラリス」などの有名参考書を執筆していて、累計発行部数は70万部を超えています。
もちろん、関先生だけでなくて全科目を通じて「よくこんなに集まったな」と思うくらいの講師陣の講義が受けられるんです。
凄すぎますよね。
ちゃんと自分で参考書とか使って着々と勉強している人からしたら、そうゆうのは本音では迷惑なんだけどね😌実際勉強なんて最終的にはひとりでやるものだし。授業とかもスタディサプリとか安くて質もいいからどんどん活用していけば学校のオンライン授業なんかよりよっぽど質が良いと思うし。
— 匿名希望 (@1gum8) April 19, 2020
スタディサプリは授業の質がめちゃくちゃ高い。本当に泣くほど高い。
それでいてこういう分析してるならオフラインが太刀打ちできない未来が来るのかもしれない… https://t.co/zT9gf9r8XM
— ばんち (@baaan_ch) May 12, 2020
正直俺が高校の英語教員なっても、関先生みたいなプロの講師の授業には勝てる気がしない。
スタディサプリみたいなのが広まって、みんな質の良い授業を安く観られるのはとてもいいこと。学校採用も増やしていくべきだと思う。
ただそうなると学校の教員の役割は、授業をすることより、(続く)— じゅんさぶろう (@pepper_1069) January 31, 2020
結論!
スタディサプリがヤバい
専科である物理を全部やったけど、問題の質がめちゃ高い!
もう塾がいらなくなって自習室でスマサプをやる時代が来ると思う…
そして自称進学校は演習の時間にスタディサプリを使う時代が来る!— ジマーマン🎬日本1面白い先生を目指す (@vschoolproject) July 5, 2020
スタディサプリを使って家族全員で学び始めました。授業の質が高くて心から満足。ここまでのサービスを作るのは相当の時間と費用を投資したのだろうなあ。継続して準備してきたからこそ、こういう時に花開く。事業開発としてもお手本のようなサービス。
— Yohei Mizuno (@yhimzn) April 13, 2020
苦手や不得意、レベルに応じた講義を受けられる
スタディサプリには4万点以上という大量の講義が収録されているんですが、自分に必要な講義をピンポイントで探せるようになっています。
どういうことかというと、
すべての講義が「スタンダード」「ハイレベル」などのレベル別に講義が分かれていて、さらにそれぞれの講義が単元別に分けられているので、自分のレベルに合った講義を選んだり、自分の苦手な単元を選んだりすることができるんです。
結果的に受講者一人一人のレベルに応じて学習していくことができるので、
- 「スタンダードレベルの講義で苦手な単元を受けて克服したい」
- 「ハイレベル講義を受けて得意科目をさらに伸ばしたい」
といった、自分だけの使い方ができてしまうんです。
もし、これが塾や予備校だとスタンダードクラスは〇〇万円、ハイレベルクラスは〇〇万円と、パッケージ商品になっているので、単元別にピンポイントで学習することはなかなかできません。
スタディサプリはあらゆるレベルの講義をピンポイントで受講できるので、使い方次第で大きな効果が得られるんです。
映像コンテンツなので講義を何度でも繰り返し視聴できる
スタディサプリの講義は、すでに完成された映像コンテンツなので、同じ講義を何度でも繰り返し視聴できます。
もちろん、動画アプリには一時停止や、再生速度の調整、巻き戻しができる機能がついているので、
「ちょっとついていけていない」
と感じたら一時停止して、しっかり理解してから授業を再開することもできます。
塾や予備校の授業だと、進行についていけなくなって取り残されて、考えたり質問する余裕もないまま授業が終わり、そのまま帰宅・・・ということもありますが、
スタディサプリは自分が納得いくまで授業を受けられるので、確実に学習をすすめることができます。
振り返り学習や、先取り学習ができる
スタディサプリは「小学講座と中学講座と高校講座と大学受験講座」のすべてを月額1980円で受講できます。
これはつまり、いま学校で学習している科目だけでなく、過去に学んだことの振り返り学習や、先取り学習ができるということです。
例えば、
高校1年生になって難関大学を目指すことにしたけど、すでに数学が全力で足を引っ張っている、という場合には中学の数学を一気に復習することもできますし、
逆に、高校1年生になったばかりだけど、入試を英語で無双したいからスタンダード英文法だけ一年間で終わらせる、
などの使い方もできます。
なんでもそうですが、勉強の世界でも最後に良い結果を残すのは、基礎をガチガチに固めた人です。基礎を固めないままで学習を進めてもある程度までは伸びていきますが、必ず伸び悩む時期が来ます。
ただ、人間の心理の傾向として、後になるほど基礎の学習に戻ることは難しくなるので、そのまま学習を進めてしまって結局、現役時代が不完全燃焼で終わる人も少なからずいるはずです。
スタディサプリはそうならないための対策にも利用できるということです。
ベーシックプランの中に受験対策や志望校対策も含まれる
月額1980円のベーシックプランの中には、科目別の講義だけでなく、「受験対策」「志望校対策」の講義も含まれています。
こうなってくるともう
「ここまでやるか!?」
と驚くしかないですね。
例を挙げると、
- 小学講座での「小学校の補習」と「中学受験対策」
- 中学生向けの「定期試験対策」と「公立高校入試対策」
- 大学受験生向けの「共通テスト対策」と「志望校対策」
などがあり、
たとえば大学受験の志望校対策講座の対象となる大学は以下の通りです。
全科目というわけにはいかないですが、英語、数学、国語を中心にしっかり過去問研究に基づいた講義を受けることができるので、難関大対策もバッチリですよ。
また、「共通テスト対策講座」もあり、共通テストの全科目の対策講座を受けることもできます。
まさに至れり尽くせりのコンテンツですね。
英検や簿記などの資格対策講座がある
スタディサプリには学校の勉強だけでなくて、資格対策講座も用意されていて、これももちろん月額1980円の中に含まれています。
資格対策講座には今のところ、英検対策(二級・準二級・三級)や簿記対策(2~3級)、公務員対策があります。
まだまだ数は少ないですが、今後もコンテンツの幅は広がっていくと思います。
個人的にはN予備校のようにプログラミング学習のジャンルにも手を広げてほしいところです(N予備校のプログラミングは初心者にはちょっと難しいので汗)。
デメリット
さてここまでスタディサプリのメリットをたくさん紹介してきましたが、もちろんこの世に完璧なものはありません。すでに塾や予備校のデメリット(料金ことや授業の質など)もちらほら書いてきましたが、
スタディサプリにももちろんデメリットはあります。
ベーシックプランだと一方的になり質問ができない
スタディサプリの月額1980円のベーシックコースでは、講義の視聴しかできないので、わからないことを講師に質問することはできません。
なので、完全に独学の受講者にとってはそこがデメリットになる可能性があります。
ただ、独学とはいってもわからないことがあったときに、誰かしらに質問ができる環境がある人は、とくに問題はないはずです。
それこそ学校や塾、予備校の先生に聞いてもいいですし、友達に聞くのもいいですね。
全部ネットで完結したい人は、ヤフーの知恵袋やツイッターなどのSNSを利用するか、最近ではYouTubeで無料講義を公開している人もいるので、コメント欄で質問するのもいいかもしれません。
もちろん、
月額1980円ではなく月額9800円の「個別指導コース」や「合格特訓コース」を利用すれば、
授業に関する質問や学習スケジュールの組み立てなどができるようになるので、学習のほとんどすべてスタディサプリで完結させることもできます。
これらのコースだと、学習者にオンラインでの担当コーチがつき、その人に質問できるだけでなく、学習スケジュールの作成をしてくれたり、いろんな相談をすることもできます。
試しに一か月だけ9800円のコースを試して様子を見るのもいいかもしれません。
学習の強制力が弱いので緊張感がない
スタディサプリはあくまでも講義の視聴がメインのコンテンツなので、学校や塾、予備校のように、うるさい先生や怖い先生は存在しません。
宿題もないですし予習復習をやらなくても、それがバレて授業中に恥をかくこともありません。
子供に限らず、人間という生き物はある程度の強制力がないとサボります。例えばスタディサプリを利用する子供の場合、彼らの強制力になりうる存在は、保護者しかいないので、
そこはしっかりと保護者が子供の学習をサポートをする必要があります(勝手に勉強してくれたら本当に楽なんですけどね)。
もしくは、「個別指導コース」や「合格特訓コース」では専属のコーチが学習の進捗を管理してくれるため、子供が勉強をさぼらないように、これらのコースを利用するという方法もあります。
初期費用がかかるスマホやPC、タブレットなどの端末の用意が必要
スタディサプリはインターネット環境を利用したオンラインサービスなので、講義動画を閲覧するためにはスマホやPC、タブレットなどの端末が必要です。
スタディサプリを検討している段階で、まだ子供にスマホを持たせていないご家庭もあると思いますが、端末は必ず必要なので、初期投資と思って購入するしかないんですよね。
契約なしのスマホやWi-FiモデルのiPadなら比較的安く(3万円台)で入手できるので、おススメです。アップルペンシルと組み合わせれば学習が楽しくなりますし、勉強の効率も飛躍的に上がります。
ちなみにスマホやタブレットよりもはるかにリーズナブルな端末がkindleFireです。8インチで10000円ほどで購入できるのでお勧めです。
私はスタディサプリをはじめとしたオンライン講義をkindlefire、iPad、の両方で視聴していますがどちらも問題なく視聴できます。
コスパでいうとkindlefireが最強です。
できれば自宅で固定のネット環境が必要
スタディサプリに必要なネット環境の選択肢は
- 家庭に固定回線を引く
- スマホで大容量の通信契約を結ぶ(~50GB)
- ポケットWi-Fiを契約する
- 公共施設や店舗の無料Wi-Fiを利用する
などが挙げられますが、
一番安心なのが、自宅に固定回線を引っ張ってWi-Fiを飛ばすことですね。
自宅で通信制限を気にすることなく講義を受けられるのは大きいですし、スタディサプリの講義はスマホやタブレットにダウンロードすることもできるので、外出中にいつでもどこでも講義を視聴することもできます。
その場合はもちろん、回線工事の初期費用と月額料金がかかってくることになるので、インターネット利用頻度を予想して、スマホのテザリングやポケットWi-Fiの契約を選択肢に入れてもいいかもしれません。
インターネット利用料を完全に無料で済ませたい場合は、公共施設や店舗の無料Wi-Fiを利用してダウンロードしまくることになりますね(ちょっとかわいそうな気がしますが)
メリットデメリットはあるけど結局は使い方次第
さて、ここまでスタディサプリのメリットとデメリットを挙げてきましたが、ほとんどのデメリットは、「月額1980円で受け放題」という大きなメリットで解決できるという見方もできます。
スタディサプリに限らずですが、オンライン学習を利用するにあたって、たしかに初期費用や維持費もかかります。
仮にipadの一番安いモデルを購入すると、35000円ほど、アップルペンシルを購入しても45000円です。これでも塾や予備校に通うことを考えるとまだまだ割安です。
もちろん、kindlefireなら1万円ほどで買えるのでスマホよりもはるかに安くで講義を受けられます。
仮にタブレットをkindlefireの8インチを選んで、年間にかかる費用をざっくり計算してみると
- スタディサプリの費用(年間約24000円)
- WiFiの費用(5000円×12か月=60000円)
- タブレット(kindlefire8インチ=約10000円)
合計で年間10万円弱で済みます。
もちろんこの費用総額は、塾や予備校の学費(約50万円)と比べるとはるかに安いです。
例えば、すでにスマホやWi-Fi環境を持っている学習者なら、そこに「スタディサプリ」の費用を足すだけで済みますね。
もちろん、スタディサプリと学習者との相性の問題もあるので、とりあえず入会してみて少なくとも1か月以上は様子を見たほうがいいと思いますよ。
最初の2週間は無料なので、一度1980円を支払えば、1か月半利用できます。その間に自分の得意な科目、苦手な科目に絞って講義動画を視聴して、今後の学習に大いに役立ちそうなら思い切ってスマホやipad、kindleFireを購入するのもいいでしょう。
最近はパタッと無くなりましたが、スタディサプリは定期的に月額割引キャンペーンをやっているので、タイミングよく利用できるといいですね。
スタディサプリは効果があるのか?
結論から言うと、効果はあります。
でも、
効果が出るかどうかは学習者の使い方次第です。
例えばスタディサプリを利用する前から、毎日勉強する習慣が身についているような学習者にとっては、スタディサプリはこれ以上ない優れたコンテンツになるでしょう。
ここでいう「勉強」とは「予習&復習&繰り返し作業」のことです。
学習者が成績を上げるには、あたりまえですが勉強しないといけません。
予習復習を毎回やって、授業で学んだことを理解できるまで何度も繰り返して記憶を定着させて成績を上げていくことになります。
ただ、
とくに「繰り返し作業」の習慣が身についていない人は、成績はあまり伸びません。
スタディサプリはあくまでも、「理解&暗記の手助けをするためのコンテンツ」です。
どれだけ優れた講師、授業、教材などを手に入れたとしても、それらをうまく活用しなかったら、試験で結果を出すのは難しくなるんです。
口コミを探していると、スタディサプリを利用したにもかかわらず成績が上がらなかった人の多くは、
- 講義を視聴して勉強している気になっていた
- 最初はわかりやすくて感動したけど1か月ほどでそれに慣れて飽きた
- いつでも視聴できるから後回しにして結局あまり役に立たなかった
という状況に陥っていることがわかります。
これは学習者の頭が良いとは悪いとかの問題ではなく、勉強の習慣が身についていないことが原因でしょう。
保護者の立場からすると、「環境さえ与えれば子供の成績は上がる」のが理想ですが、この理想通りになるとは限りません。
というかむしろ理想通りにいくのは少数派です。
「子供の成績をあげたいからスタディサプリをやらせてみよう」と決めたら、それと同時に勉強(予習&復習&繰り返し作業)をする習慣を身に着けさせる行動を取るべきです。
まあそれができれば誰も困らないんですけど・・・。
とにかく少しでも強制力が働くようにすることが重要なんですよね。
もちろん月額9800円のコースなら担当コーチが付きますし、そうでなくても保護者が会員ページにログインして、子供の授業の進捗状況や理解度テストの結果を毎日チェックすることもできます。
親としては毎日育児や仕事に大変なのに、さらに子供の学習の管理なんてやってられない、と思うかもしれませんが、キツいのは最初だけです。
習慣というものは一度身についてしまえばなかなか取れるものでもありません。
大変だと思いますがなんとか頑張っていきましょう。それぞれの学習者に応じた使い方を見つけることができたら、スタディサプリは最大の効果を発揮しますよ。
スタディサプリだけで合格は可能か?
「スタディサプリだけで合格」というフレーズはネットでたくさん見つかります。
この言葉だけをそのまま解釈すると、完全に引きこもりの宅浪でスタディサプリだけで合格できるのか?ということになるので、まずはそれについて考えると、
志望校の問題形式によってはスタディサプリだけでは難しい場合もある、ということになります。
たとえば英語だと和訳や英作文の添削が必要な人や現代文の要約、社会の論述、小論文の添削が必要な人にとってはスタディサプリだけでは心もとないでしょう。
いやいやそれでも他のサービスは使いたくない、という人は「添削例」が豊富に掲載されている参考書を本屋さんで探して勉強することも可能です。
ただ、
スタディサプリを利用している人はスタディサプリ以外のコンテンツを併用している場合がほとんどです。
たとえば現役の中高生はもちろん学校の授業を受けていますし、塾や予備校に通いながらスタディサプリを利用している人もたくさんいます。
つまり、ほとんどの学習者がスタディサプリの足りない部分を、学校・塾・予備校などで補うことで志望校の合格を実現しているんです。
彼らがスタディサプリを、どうやってうまく活用して合格していったか、はスタディサプリの合格体験記で見ることができるのでぜひチェックしてみましょう(⇒スタディサプリ合格体験記)。
スタディサプリ以外の通信講座と比べてどう?
スタディサプリと同じように映像授業を売りにしているサービスはいくつかありますが、その中でも「N予備校」と比較されることが多いようですね。
N予備校は2016年に始まった映像授業サービスで、スタディサプリと違う点は
- 月額1000円で講義が受け放題
- ライブ配信(生講義)であること
などが挙げられますが、コンテンツのボリュームや完成度はスタディサプリが勝っています。ただ、N予備校が勝っている点もありますよ。
ちなみに私はスタディサプリとともにN予備校のヘビーユーザーでもあります。とくに世界史講師を務める茂木誠先生が好きで、エンタメ感覚で講義を視聴しているんです。
というわけでまた別の記事でスタディサプリとN予備校の比較をやっていきたいと思います。