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最近は大学生だけでなく、高校生でもiPadで勉強する人が少しずつ増えてきているみたいですね。首都圏を中心にカフェでiPadを使って受験勉強をする高校生がちらほら見かけられているそうです。

また、全国の自治体の中でも小中学校の全員にiPadを無料配布することを目標に、試験的に無料配布を始めるなど教育現場のICT化が進んでいます。

もうあと5年もすればiPadなどのタブレットを使って受験勉強することがあたりまえになりそうですね。

 

私は今年から、読書や学習をするのにタブレットを利用するようになりました。

それまではスマホとノートPCで頑張っていたんですが、スマホは小さいしノートPCはキーボードが邪魔になる・・・そこでiPadを日常生活に取り入れたら、生活が一変しましたよ。

手持ちの本や書類をiPadに入れるようになってから荷物が劇的に減り、移動が本当に楽になりました。

しかもiPadは書類や本棚の役割だけでなく、アプリを入れると多機能なノートにもなるという万能さ。iPadひとつあればカバンすらいらない時もある。

そんな良いこと尽くめのiPadですが、残念ながらまだ電子書籍が少ないのが困るんですよね。

とくに受験参考書や問題集。

たしかに徐々に電子書籍化していますが、まだまだ少なく、分厚い講義系の参考書とか、数学のチャート系など、いちばん重たくて持ち運びにくいものが電子書籍になっていないんですよね。

結局、今あるものでなんとかしよう、ということになります。

そこで今回はiPadを使って受験勉強をする、現時点での最善の方法を探りたいと思います。

iPad以外に受験勉強に必要なものはなに?費用はどれくらい?

iPadを受験勉強に使用するにあたって「これがあるといいな」と思うものは以下の4つです。

  • iPad(mini以外):電子書籍を読んだり、アプリを使って教科書や参考書などをPDFで取り込み、それをノートアプリで書き込み可能にする。
  • アップルペンシル:iPadに取り込んだ教科書や参考書にラインを引いたり文字を書き込める。
  • スマホ(できればiPhone):アプリ「Adobescan」を利用して手持ちの教科書や参考書をPDFファイルとして保存する。
  • スマートキーボード:ノートを取るときにアップルペンでは書ききれないときは、キーボードでガンガン入力していく。

これら4つがあれば快適な勉強生活を送ることができるでしょう。

ただし、予算を無限に設定するわけにはいきません。

ちなみにアップル製品にこだわるほど予算は跳ね上がってテンションが下がりますし、ここでは3パターンに分けて予算を組みたいと思います。

まずは上記すべてをアップル製品でそろえると、18万円くらいしますね・・・おそろしい。

約18万円:予算最大コース(全部アップル社製品)
  • iPad:mini以外。整備品を5万円前後で見つける。
  • アップルペンシル:第1世代が税込み12000円ほど。
  • スマホ:iPhoneが10万円前後
  • スマートキーボード:アップル純正品が20000円前後

iPadはminiでは小さすぎるので、無印かエアーにします。無印なら128G、エアーなら64Gが予算的に射程圏内です。

iPad8の無印128Gは44800円、iPad air4の64Gは62800円しますが、アップルの整備品を狙い撃ちすると5000円~1万円ほど安くで手に入るので、数日に一回はチェックするようにして、希望のモデルが出てきたら即決で購入しましょう。

アップルの整備品とは、限りなく新品に近い中古で、初期不良で返品されたものをアップルが動作確認して再び市場に出すケースや、iPadを買った瞬間に新型の発表があったから返品した、など「一度誰かの手に渡ったけどほとんど使用されずに返ってきたiPad」のことです。不定期で更新されるので日常的にチェックしましょう⇒iPad整備済み製品

なんだかんだでスマホが一番高いですね。iPhoneおそるべし。

 

では次はアップル製品はiPadだけにして他は別のメーカーでそろえたときの予算を見ましょう。

約7万円:予算最小コース(iPad以外を他社)
  • iPad:無印の32G。新品で34800円。容量がキツイ。
  • スタイラスペン:アップルペンシル以外のタッチペン。新品で2000~5000円だが、ほとんどが中国製で品質にバラツキがある。
  • スマホ:楽天モバイルなどの格安スマホ(2万円台)
  • キーボード:エレコムなどで3000円前後

以上の4つがiPadで受験勉強をするための一番リーズナブルな組み合わせかと思います。

 

まぁ、

もっと節約すると、iPadとペンだけでいいんですけどね。

45000円:最低限コース
  • 無印iPad(32G):34800円
  • 他社スタイラスペン:3000円

次で説明しますがスマホが無くても、iPadでAdobescanを使えるので参考書類を直接iPadに取り込むことができます。スマホに比べて大きいので写真はとりにくいですがそれほど問題はないでしょう。

この2つだけだと税込で45000円くらいで済みます。

まあ大学生ならともかく、高校生の勉強なら無印のiPadとアップル以外のペンだけでいいと思いますね!

受験勉強するのに必要なiPadのアプリはなに?

すでに何度か出てきましたが、iPadで受験勉強するのに必要なアプリは大きく分けて3つkindle(キンドル)とAdobescan(アドビスキャン)、そしてグッドノート5(2020年現在)です。

まずはなんといってもkindleが必要になります。

買いたい参考書があればまずはkindle版であるかどうかを調べる

kindleは電子書籍を利用するために必要なアプリで、無料で手に入ります。

もし、自分が買いたい参考書があれば、まずはその参考書のタイトルをアマゾンで検索して、kindle版があるかどうかを調べましょう。

もちろん、あればkindle版で購入します。

ちなみに、

kindleで購入した書籍は、以下に説明するグッドノート5というアプリに取り込むと、スタイラスペンを使って自由に書き込みができるようになります。

参考書はなるべくkindleで購入する、この癖をつけるだけでかなり学習効率が良くなりますし、荷物も軽くなりますよ。

じゃあほしい参考書のkindle版が無かったらどうすればいいか?

そのときは次に紹介する「Adobescan(アドビスキャン)」を使います。

Adobescanがあればkindle版参考書が無くてもiPadに取り込める

AdobescanはスマホやiPadに書籍やプリントをPDFファイルとして取り入れるためのアプリです。

これがめっちゃくちゃ便利なアプリなんですよ。

自分が所有している書籍をPDFファイルにすることをネット上では「自炊する」と言うんですが、ちょっと前までこの「自炊」は大掛かりな作業でした。

裁断機を使用して書籍をバラバラにする⇒スキャナーで読み込む⇒PCに取り込む(完了)

スキャナーは安いものでも2万円台しますし、書籍をバラバラにするとか気持ち的にも落ち着かない気がします。第一めんどくさいです。

そしてこのAdobescanというアプリは上記の作業をスクショ一発で終わらせてくれるというモンスターアプリなんです。

しかも無料で使えます。

このアプリがあれば部屋にある紙という紙、本といいう本をすべてiPadに取り込むことができます。もちろん参考書だけでなく、予備校や塾で配布されたプリントなど全部iPadに入ります。

そしてiPadに入った参考書たちは次のグッドノート5というアプリでさらに進化します。

iPadでの受験勉強はグッドノート5で完結する

グッドノート5はいわゆるノートアプリで、これは無料ではなく980円でアップルストアから購入します。

実はこのグッドノート5というアプリがあれば、AdobescanでiPadに取り入れた参考書、問題集、プリント類にペンを使って書き込むことが可能になるんです。

文字を書き込んだり、ラインを引いたり、編集したり・・・iPadの中に、まさに自分だけの学習コンテンツが出来上がっていきます。

最初は慣れないと思いますが、

参考書を手に入れる⇒勉強する分をスキャンする⇒グッドノート5に入れる⇒読みまくる、書き込みまくる

この流れが定着するとどうなるか?

  • 勉強の効率が上がる(いつでもどこでも勉強できる)
  • カバンの中身が減り、劇的に軽くなる
  • iPadを持っている受験生同士、ノートを簡単に共有できるようになる

・・・ということになります。

もちろんこの作業というのは大学生になったり社会人になってもずっと使えるスキルになるので、手間はかかるけどメリットはかなり大きいと思いますよ。

成績を上げるためには?受験勉強でiPadに不向きなこと

極論を言ってしまえば、iPadと上記3つのアプリがあれば、すべての教科書、参考書、問題集、プリントをiPadに入れることができるので、完全にペーパーレスで受験勉強ができます。

ただ、

やっぱりそこにはどうしてもiPadではカバーできないことが出てきます。

書く練習(アウトプット)には向かない

受験勉強や資格試験など、なんでもそうなんですが、勉強はインプットだけでは成り立ちません。なんのためにインプットするのかというと、それはアウトプットのためなんです。

そして、たとえば大学受験なら今のところはペーパーテストがメインなので、インプットしたことを紙上で文字に起こすという作業が必要になります。

もちろん、iPadではペンを使って書く練習(アウトプット)はできますが、書きまくること、書き殴ることは難しいです(ペン先の交換は2000円以上します)。

やはりそこは紙とシャーペンが大活躍する場面になりますよね。

たとえば英単語の暗記、英作文、数学、国語・社会の論述の練習など、受験生はペンを使って紙に書きまくることでアウトプット力を磨きます。

iPadはあくまでも便利なツールとして、紙と使い分ける必要があると私は思います。

紙の参考書もやはり必要

受験生は大量の情報をインプットしないといけないんですが、一般的に人間は興味がない情報はなかなか記憶に定着しないようになっているので、一回で覚えられる人はあまりいません(たまにいますが)。

そこで多くの受験生は「ひたすら繰り返す」という作業をします。繰り返し黙読して、音読して、書いて・・・なんとか記憶に刷り込んでいこうとします。

そんなときに必要になってくるのが、周回用の参考書です。

英語なら単語帳、社会ならQ&A、用語集などです。もう繰り返し過ぎてゴミと間違えるくらいボロボロになってしまうアレです。

触覚や嗅覚などは記憶の定着に大いに関係があるので、使い古した参考書ほど財産になることが多いです。

こういった感覚はiPadでは得られないはずです。

iPadには分厚い参考書類を入れて、周回用の薄い参考書は紙ベースで使い古す・・・ここでもiPadと紙の使い分けが必要になると思いますね。

オンライン映像授業にも相性抜群のiPad

スタディサプリ、N予備校など、安くて質の高いオンライン映像授業のサービスは、もうめずらしいものではなくなりました。

もちろん、

今日話したiPadの利用方法は、スタディサプリやN予備校で学ぶときにも大きな威力を発揮します(私はスタディサプリ&N予備校のヘビーユーザーです)。

そして今後はスマホやタブレットを利用する前提で、オンライン教育のサービスは進化していくはずです。

iPadで勉強できる今の学生さんたちは本当にうらやましい限りですが、私も負けずに時代を追っかけていきたいと思います。

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